【2022年の実体験をもとに紹介】中小企業診断士試験の内容、試験日程や1次試験からの2次試験の流れ

今回の記事では、
私が現在、合格を目指して取り組んでいる中小企業診断士試験の概要や試験日程、1次試験から2次筆記試験、口述試験までの一連の流れを、私の実体験をもとにご紹介します。
この記事が私同様に来年以降、中小企業診断士試験を受験しようと思う人のお役に立てれば嬉しいです。

そもそも中小企業診断士とは?

中小企業診断士資格はビジネスパーソンが新たに取得したい資格として人気の資格です。
なぜ、人気なのか?
その理由としては主に以下の3つが挙げられます。

  1. 社内診断士としてキャリアアップにつながること
  2. 幅広く専門家とネットワークを構築できること
  3. 士業として独立開業が可能なこと

詳しく見ていきます。

 

1.社内診断士としてキャリアアップに繋がること。

中小企業診断士試験の学習を行うことによって、企業経営に必要な知識を横断的かつ体系的に身につけることができることができます。
試験に合格し中小企業診断士として活動し始めると、会社では得られない貴重な経験を会社外で得られることでしょう。
その結果、本業にも良い効果が現れてくるのですが、それによって昇進・昇格したり、経営層との距離が近くなったり、新しいポジションに移られる方も少なくありません。

 

2.幅広く専門家とネットワークを構築できること

中小企業診断士試験に合格した後は、様々な勉強会や研究会へのお誘いがやってきます。
今まで会ったこともない職業や職種の方に出会ったり、独立してコンサルタントをしている方、ベテランの中小企業診断士の方との出会いがあります。
会社では得られない経験や出会いが生まれ、それを自分自身に活かせることも魅力といえます。

 

3.士業として独立開業が可能なこと。

いわゆる中小企業は日本国内で99パーセントを占めます。
そんな日本を支える中小企業の発展に関わって、社会貢献したい!という思いで中小企業診断士として独立することも可能です。
中小企業診断士は日本で「国家が認めた経営コンサルタント」を名乗れる唯一の国家資格です。
コンサルタント業での起業は一般的に初期費用も少なく多額の借入などのリスクが生じにくい点もメリットといえます。

 

中小企業診断士試験の試験日程や科目などの紹介

中小企業診断士試験は、1次試験・2次試験(筆記)・2次試験(口述)と大きく、3ステップに分割することができます。
ここでは、それぞれのステップごとに概要や試験日程・科目などをご紹介します。

 

1. 中小企業診断士1次試験の概要

中小企業診断士試験の1次試験は、例年8月第1週の週末、土・日の2日間に分けて行われます。
※2022年は、8月6日(土), 7日(日)に行われました。

各科目60分から90分で合計7科目が行われます。

科目は、

  • 企業経営理論
  • 財務会計
  • 運営管理(オペレーション・マネジメント)
  • 経済学・経済政策
  • 経営法務
  • 経営情報システム
  • 中小企業経営・中小企業政策

となります。
このうち、①企業経営理論、③運営管理(オペレーション・マネジメント)、⑦中小企業経営・中小企業政策の3科目は試験時間90分、その他の4科目は60分です。

私が受験した2022年のタイムスケジュールは以下の通りです。

 

中小企業診断士第1次試験タイムスケジュール

引用:中小企業診断士協会

令和4年度中小企業診断士第1次試験について

 

試験案内配布・申し込み受付期間は、2022年の場合、4月28日から5月31日でした。
受験手数料は今回から値上げされたようで、14,500円でした。
※ちなみにこの金額は1次試験の受験のための手数料で2次試験はさらに手数料が必要になります。

試験案内は郵送での受け取りまたは各試験地の中小企業診断士協会の窓口でのとなります。
試験申し込みは郵送のみ、受験手数料はゆうちょ銀行のATMで支払い可能です。

また、免除科目がある場合はこの申し込みの際に合わせて行う必要があるようです。


その他詳細については、中小企業診断士協会のHPでご確認ください。

J-SMECA 中小企業診断協会

 

2.中小企業診断士1次試験の私の実体験

私の受験会場は、大阪市内のマイドームおおさかでした。

https://www.mydome.jp/mydomeosaka/

 

感染症対策のため、試験当日は入口で検温が行われていました。
私は幸い問題なく検温クリアしましたが、1年に1回の試験でこれで受験NGになってしまう可能性があると思うと、なんとも言えない気持ちになりました。

また、2次試験でもそうでしたが、休憩時間には男性用トイレに長蛇の列ができます。
受験生の男性構成比が高いこと、会場にトイレが少なかったことの両方が要因だと思います。
今まで40年以上生きてきて、初めて見るような光景でした💦
※のちに2次試験でも同様の光景を見ることになります。

 

休憩時間はそれなりに長いためトイレに行けないまま次の科目を受けるというようなことはないとは思いますが、行列時間にスマホタブレット・参考書などを読めるようにしておくのはストレスにならずに有効だと思います。
実際に並んでいる方の殆どはそのような待ち時間を過ごしていました。
私も直前まで見れるように暗記したい内容をPDFでまとめていたので、並んでいる時間はスマホから、それを見ていました。


また、中小企業診断士試験は各科目とも途中退室が可能です(もちろん1回出ると戻ることはできません)。
私は早めに試験を終えて会場を出て人が少ないタイミングでトイレに行っていましたので、割とストレスなく利用することができました。
途中退室する受験生はかなり少なく、殆どの人は最後まで解答の見直しを行なっていましたが1次試験は多肢選択方式(マークシート方式)のため、私の場合は時間が余る科目が多かったです。
そのため途中退室して、トイレを済ませて次の科目の参考書を見直したりするようにしていました。

 

会場までのアクセスについてですが、私は大阪市内からは少し遠いところに住んでいるため前日(金曜日)と試験1日目は会場近くのこちらのホテルに宿泊しました。


早起きすれば宿泊なしでも大丈夫なのですが、私の場合はそこでストレスを感じるのも嫌だったのと1年に1回の試験はベストな体調で臨みたいと思い、前泊することにしました。


こちらのホテルでは、チェックアウト日にも荷物を預かってくれるサービスがあったため、試験会場には参考書など最低限の荷物で行くことができました。


余談ですが、この時期の大阪市内のホテルは部活動などの遠征もあって早めに予約するのがおすすめです。
私の泊まったホテルでも開会式の日程とかぶった夏の甲子園の出場チームが宿泊していたようでユニフォーム姿の高校球児をロビーで見かけました。

 

 

3.中小企業診断士2次試験の概要

中小企業診断士試験の2次試験は、①筆記試験と②口述試験に分かれます。
口述試験については、「筆記試験において相当の成績を修めた方を対象に、口述の方法により実施します。」となっています。

筆記試験については、以下のような方が受験可能です。
※2022年(令和4年)の場合

①令和4年度の第1次試験合格者
②令和3年度の第1次試験合格者
③令和2年度の第1次試験合格者のうち、令和2年度の第2次試験を受験しなかった者
④令和3年度に、第2次試験を受験できる期間の延長申請をして承認された者
⑤平成12年度以前の第1次試験合格者については、1回に限り第1次試験を免除されて第2次試験を受験できます。

 

私は、このうち「①令和4年度の第1次試験合格者」、つまり当年の第1次試験合格者として2次筆記試験に挑みました。
また、②により、今回2次試験に落ちていた場合でも、令和5年度の筆記試験を受験できることになります。

 

2次試験の筆記試験は4科目各80分で行われます。
科目は以下の通りです。
・中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I
・中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 II
・中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 III
・中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 IV

各科目の内容については、ざっくりと
事例1は「人事・組織について」、事例2は「マーケティングについて」、事例3は「運営管理について」、事例4は「アカウンティング・ファイナンスについて」となります。

私が受験した2022年のタイムスケジュールは以下の通りです。

 

中小企業診断士第2次試験タイムスケジュール

 

引用:中小企業診断士協会HP

令和4年度中小企業診断士第2次試験について

 

試験案内配布・申し込み受付期間は、2022年の場合、8月26日から9月22日となっていましたが、
私の場合は、1次試験の合格証書と一緒に9月8日頃に郵送されてきました。
受験手数料はもう一度支払う必要があり、17,800円でした。
地味に金額大きいです。

2次試験も追加で払う必要があるとは思っていませんでした。。。

 

その他詳細については、中小企業診断士協会のHPでご確認ください。

J-SMECA 中小企業診断協会

 

4.中小企業診断士2次試験の私の実体験

私の受験会場は、大阪市内の大阪アカデミアでした。

 

こちらの会場でも休憩時間には男性用トイレに長蛇の列ができました。
特に今回は故障している便器があったことで余計に渋滞が酷く。。。


この2次試験では時間が余ることは無く足りないくらいなので、途中退室でトイレに行く手も使えません。
私に限らず途中退室の受験生は皆無でした。

 

近隣にはコンビニなども全くないため昼食や飲み物は事前に購入してから会場に行く必要があります。
※1次試験のマイドームおおさかは近くにコンビニはありますが混雑や品切れのストレスを回避するために、こちらも購入してから会場に行くのをお勧めします。

 

会場までのアクセスについてですが、今回は会場がさらに家から遠くなるため、1次試験同様に前泊して試験に挑みました。

実は、情報収集していなかったため勝手に1次試験と同じ会場だと思ってホテルを予約していたので慌ててキャンセルしてホテルを取り直しました。


会場まで徒歩圏内のホテルは全て埋まっていたため、少し距離がある住之江公園駅近くのこちらのホテルに宿泊しました。


 


会場まではニュートラムで乗り換え不要で最寄駅まで10分程度、そこから歩いて15分で会場の大阪アカデミアです。

 

まとめ

今回の記事では、中小企業診断士の1次試験、2次筆記試験の内容と実際に体験した上での感想や情報をお伝えしました。
トイレの事ばかりですが、ベストな精神状態で臨むには、かなり重要なポイントだと思っています。
特に私自身、トイレ近めなので💦
1次試験も2次試験も水分補給はカフェインの入っていない麦茶にしてました。
トイレ行きたくて仕方がないときに、事例4の計算問題とかムリです😖

2次試験は80分の筆記試験が4コマ、朝から夕方まで行われます。


試験を受けてる間はそれほど感じなかったのですが、翌日朝起きると首・肩・腰に激痛が。。。
よほど変な緊張があったのか今まで経験したことがないくらい身体がボロボロになりました😅

 

この記事では2次口述試験の内容を書くことができていません。
来年こそ筆記試験を突破して口述試験を受験して実体験を記事にすることができるように、これから1年間頑張ります。