[中小企業診断士2次試験対策]損益分岐点分析のまとめノート

この記事では、私が2023年の2次試験合格に向けて学習している内容をまとめます。

私自身、まだ合格していない学習中の身ですので間違って認識している点もあるかもしれませんのでご容赦ください。

 

今回は、事例Ⅳの損益分岐点分析についてまとめます。

この記事は、これから1年間学習を行なっていく中で随時更新して、最終的には試験直前に利用するファイナルペーパーの叩き台にするつもりです。

 

損益分岐点分析



事例Ⅳにおける損益分岐点分析の立ち位置

事例Ⅳにおいて損益分岐点分析は例年、第2問以降の中で複合的に出題されます。

出題のされ方としては、取引状況の変化や設備投資実行後の予測損益を元に損益分岐点を計算したり、それに合わせて目標利益達成のための必要売上高を算出します。

 

損益分岐点分析は計算もわかりやすく正答率も高いため、計算要素の抜け漏れを無くし確実に正解する必要があります。

また、経営分析同様に他の問題に時間を多く掛けるためにも正確に素早く解答する必要があります。

 

損益分岐点分析に関わる計算や用語

基本の計算式1:

損益分岐点売上高 - 変動費 - 固定費 = 0

 

基本の計算式2:

損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 1 - 変動費

= 固定費 ÷(1 -  変動費 ÷ 売上高)

 

基本の計算式3:

目標利益達成売上高 - 変動費 - 固定費 = 目標利益

=(固定費 + 目標利益)  ÷(1 -  変動費 ÷ 売上高)

損益分岐点比率:

計算式: 損益分岐点売上高 ÷ 売上高 × 100

 

安全余裕率:

計算式: (売上高 - 損益分岐点売上高)÷ 売上高 × 100

 

損益分岐点比率と安全余裕率の関係:

計算式: 損益分岐点比率 + 安全余裕率 = 100%

 

限界利益:

計算式: 売上高 - 変動費

 

貢献利益:

計算式: 売上高 - 変動費 - 個別固定費

 

営業レバレッジ:

売上高の変動に対して営業利益がどの程度変動するか?すなわち固定費をどれだけ活用して営業利益を生み出しているかをあらわす指標

計算式: 限界利益 ÷ 営業利益

    1 ÷ 安全余裕率

単位: 倍

 

2か年の損益計算書から変動比率と固定費を算出(中小企業診断士2次試験30日完成!事例4合格点突破計算問題集Day5より):

※変動比率と固定費が一定の場合

x1年度の売上123、利益が7、x2年度の売上116、利益が3

変動比率α、固定費FC

x1年度 123 - 123α - FC - 7 = 0

x2年度 116 - 116α - FC - 3 = 0

連立方程式にする。

123 -123α - FC -7 = 116 - 116α -FC -3

αについて解く

123 - 7 - 116 + 3 = 7α

α = 3 / 7

αをx1年度の式に代入する。

123 - 123 * 3 / 7 - FC - 7 = 0

FC = 116 - 123 * 3 / 7 = 443 / 7


 

 

まとめ

今回は、損益分岐点分析についてまとめました。

損益分岐点分析は中小企業診断士2次試験でも出題頻度が高い内容になります。

実務でも頻繁に出てくる用語で親しみ深いものになりますが、試験では時間をかけず、要件を漏らすことなく確実に正解する必要があります。

これから約1年、事例の計算問題は毎日のように取り組んでいきますが、損益分岐点分析を余裕で正解するような1年後でありたいものです。